[幸せの心得]相手の行動を変えることはできない[変わるのは自分]

生き方の隠れ家

自分一人が幸せになるためなら、自分の好きなものを周りに集めるだけでも完成するかもしれません。

しかし、それでは「真の幸せ」とは感じられない。

それはなぜか?

それは人間が「他者との関わりなくして」生きられないからではないでしょうか。

では、例えば周囲の人からの行動であなたが「不幸せ」を感じている場合、相手の行動って変えることができると思いますか?

答えは「NO」です。

あなたが変えることができるのは「あなたの行動だけ」です。

しかし、この「あなたの行動を変えること」が将来的には周囲を変え、あなたの幸せを近づけることに繋がります。

今回はこの「相手の行動は変えられない/変わるのは自分」についてみていきます。

相手の行動は変えられない/変わるのは自分

目の前にボールがある時、このボールを動かしたいと思ったら、あなたはボールを押したり投げたりしますよね。

すると、ボールは転がったり、遠くへ投げ飛ばされたりします。

でも、目の前のものが「人」だったら?

あなたが何かを力を働かせたところで、相手の行動・思考を変えることはできません。

人はボールなどの物と違い、自主性がありますから、あなたがどう働きかけても、相手自身が「変わろう」と思わない限り変わりません。

親が変わったのは「私が変わった」から

私はほぼ機能不全に陥っていた家庭で育ちました。

小学校6年生くらいまで、色々な不満を抱えていても、それを自分の中に押し込めて生きていました。

父の口悪さも、母の不機嫌も、私がどうしたって変えることができないと、私は何も言えずにいました。

また、両親の行動を、私が変えさせることができないと、どこか達観した気持ちももっていました。

中学生になり、社会を見る視野も広がってきたとき、私は「ずっと黙ったまま」の自分を止めることにしました。

かといって、すぐに何でも不満を言えたわけではありません。

でも、これはどうしても受け入れられない、親といえども間違っているだろう、ということには「拒否」や「自分の意見」を言うようになりました。

普段、反抗をしない私がたまに発する言葉は、両親にとって結構「グサッ」とくるものがあったらしく、少しずつですが、両親は変わっていきました。

私は、両親の行動を変えたいがために、言葉を発したわけではありません。

もう、黙っている自分が嫌だったので、気持ちを伝えるようになったのです。

つまり、私が「何も言わない子」から「意見を言う子」に変わったことで、両親も私に対する態度(行動)を「忍耐強い子」への対応から「意見を言う子」への対応へとシフトしたのです。

自分が変わったことで、自分の周囲が変化していき、状況が好転したという、これは1つの例です。

子ども自分を変えたニュース

2つ目の例は、私が変わったことで相手の行動が変わった、という例ではありません。

人が変わるには「結局その本人の心に変化がないといけないのだ」と悟った出来事です。

私には現在、小学生の子が2人います。

上の子はそろばんを習っていますが、習い始めてから1年くらい、そろばんの宿題を自主的にすることがほぼできませんでした。

折々に話し合ったり、時に厳しく注意したりしましたが、その効果はほとんどなく私は「どうすればこの人が自主的に取り組むようになるうだろう」と考える日が続きました。

そんなある日、大きな交通事故で子どもさんが犠牲になるニュースを目にしました。

我が子もそのニュースで報じられる大変悲惨な現場の様子や、犠牲になられたお子さんのご家族の言葉を見聞きし、小さいながらにも深く思うことがあったようでした。

「犠牲になったお子さんは、きっとこれからやりたいことも、夢にみていたことも、楽しみにしていたこともたくさんあっただろうにね」

と私は子どもと話をしました。

「勉強だって、運動だって、たくさんして、なりたいものもあったよね、きっと」

こうした話をする中で、我が子は

「自分は生きているのだから、できることを精一杯やらなきゃいけないんじゃないか」

と思ったそうです。

それから、娘は1日も欠かさずそろばんの宿題をするようになりました。

娘はそろばんが決して得意でもないですし、飛びぬけてそろばんの成績が良いわけでもありません。

でも、今も、毎日欠かさずそろばんの宿題を続けています。

親がどんなに何を言おうと、結局は「子ども自身がやらねば」と思わないことにはいけないのだ、と深く悟った出来事でした。

自分に対する人の行動を変えるには自分が変わるのが一番

前述で我が家の子どもの話をあげましたが、それでも「どうにかこの人の行動が変わらぬものか」と思うことはありますよね。

そうした時、私がこれまでに実践してきて何より効果があったのは「自分が変わること」でした。

人間関係がこじれにこじれた時、相手からの冷ややかな態度に臆するのも反するのも止め、ただ、自分が自然体でいよう、自分が幸せでいようとしていると、相手も私には何もしてこなくなりました。

ある時はマウントを取り続けてきた相手に敵対心を抱くのを止め「自分が本当に幸せでいることってなんだ?」と自分を見つめ直しました。

反応しなくなった私に、一時的に相手はさらにマウントを取ろうとしてきましたが、その時、私は相手の行動を「悲しいな」としか思わなくなっていたため、相手はそれ以上私に優劣戦を仕掛けてくることはなくなりました。

「自分が変わることで、相手の行動は必然的に変わるのだな」

これをしみじみと理解した私は、何か人間関係で「ツライ」と思うことがあるたび、まず自分の思考と行動を変えるようにしています。

思考と行動を変えると、これまで脳に刻まれてきたルーティンが変わるので、新しい視点・視野が見つかり、あなたの世界は一気に広がりますよ。

そうすると、付き合う人間関係も変わってくるので「あなたの幸せ」に一歩、確実に近づきます。


まとめ

今回は「相手の行動は変えられない/変わるのは自分」についてお話してきました。

特に「相手の自分に対する行動」を変えようと思うなら、ぜひ「今の自分を少しでも変える行動」を試してみてください。

身近なところでは、相手からの働きかけにこれまでと「同じ行動・同じ反応・同じ答え」で返す、これから変えてみると良いかもしれません。

新しいあなたに変わっていくと、あなたの関わっていく世界も変わって、気が付いたらあなたは今とは見違えるほど幸せなあなたに変わっているはずですよ。

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